本文へ
サクセスメソッド
Netyear Group
ホーム サイトマップ アクセス お問い合わせ


採用情報 パートナー登録
ネットイヤーグループとは ポートフォリオ サービス セミナー・ナレッジ 投資家の皆様へ
セミナー・ナレッジ
コラム


2005年

戦略的にウェブサイトを活用する方法

ネットイヤーグループ株式会社
VP、Eビジネス インテグレーション グループ
篠塚 良夫


ウェブサイトを活用することとは

現在、ウェブサイトを含んだインタラクティブメディアは企業の重要なチャネルの一つとなっています。顧客の購買意思決定プロセスに合わせてインタラクティブメディアの役割を定義した上で、ウェブサイトを活用することにより企業は大きな成果を達成することができます。例えば、対面営業で非常に競争力がある会社であれば、ウェブサイトでの商品の問い合わせや資料請求を受け付けて商談を増やすことが可能です。さらに、その見込み客の問い合わせ項目や商品ページへのアクセス状況から興味の内容や強さを測ることにより見込みレベル (確度) を見極め、確度の高い見込み客を営業担当に優先して紹介すれば、更に営業実績は上がります。

しかし、求める情報が簡単に得られないと他サイトに去られてしまうアクセスの容易性、個人の情報を開示せずに情報が得られる匿名性など、リアルの世界にはないインターネットの特性を十分理解しないで、「サイト設計」「コンテンツ企画」「業務プロセス設計・構築」をしてしまうとその成功は難しくなります。 また、ユーザー行動の仮説、商品訴求のシナリオ、業務プロセスが全て効率的に機能しているかを継続的に検証し、改善を繰り返していかないと目的を達成し続けることはできません。

本コラムでは、顧客獲得プロセスにおける「興味 → 欲求 → 記憶」の各段階のサイト設計とその運用方法を説明致します。例えば、営業活動が営業担当者によって行われる場合のチャネル戦略 (図1の赤枠の部分) を例に取ると、ウェブサイトの役割は


(1)  興味や期待を持った訪問者に適切な情報の提供を行うこと
(2)  更に具体的なインセンティブを与えることにより問い合わせ、資料請求やイベントへの申し込みをさせ、企業側からアプローチ可能な見込み客へコンバートさせること
(3)  営業担当者の活動をサポートするために、メールマガジンやウェブサイトを通して他社商品との優位性を伝えたり、顧客に安心感を持ってもらうための企業情報などを提供し、成約までサポートすること

の3つとなります。

図1: チャネル戦略の例

サイト設計のポイント:
興味段階


さて、マス広告、イベント、または他のメディアサイトであなたのサイトの存在を知った人はどのような行動をするのでしょうか?
サイトへの訪れ方は、一般的な企業ウェブサイトですと、直接URLを入力する (例えば弊社ですと http://www.netyear.net) が全体の約半数を占めます。その次に多いのは、企業名やその企業の商品などを検索エンジンやポータル系サイトで検索して訪れるケースとなります。また、ユーザーが最初に目にするページは、トップページと検索キーワードで検索されるページ、そして、リスティング広告やバナー広告などからリンクされるキャンペーンページなどとなります。
初めてサイトを訪れる人は漠然とした興味しか持っていないケースが多く、トップページを訪れる比率が高くなりますので、トップページではサイトの全体像が分かるような設計をすると共に、訪問者がすぐに目的を達成できるような導線設計が必要です。
また、具体的な興味を持って、リスティング広告やバナー広告を見たり、特定の商品名で検索してウェブサイトを訪れた人が最初に見るページでは、そのページ内でその要求に応えられるようにすべきです。例えば、DVDプレーヤーの購入を検討している際に、既に持っているテレビと同じメーカーの商品情報を探すために、例えばGoogleで「DVDプレーヤー ソニー」の2語で検索した場合、最初に訪れるページでDVDプレーヤーの機能的な特徴だけではなく、その商品を使うことによって得られる便利な生活や、楽しい生活がイメージできるようなコンテンツを用意することが重要です。

弊社のウェブサイトの設計プロセスでは、顧客データ、アクセスログ分析のデータ、購買データやアンケート結果などを分析してペルソナ (仮想ユーザー) を設定し、そのペルソナの行動をシナリオ化し、それに沿ってサイトを設計します。さらに、サイト公開後はアクセスログ分析の経路分析を行い、その設計時のシナリオが正しいかを検証しています。

欲求段階


この段階では、問い合わせや資料請求といった行動に移る動機付けをいかにさせるかが課題となります。先日、私がある企業の商品情報をウェブサイトで調べている時、さらに詳しい情報が欲しくなり、非常に長いフォームに「もう止めたい」という気持ちを抑えながら求められる情報を入力し、資料請求をしたことがありました。それから1週間後、届いた資料は本当に欲しい商品の情報は非常にわずかで、他の商品のパンフレットばかりでした。このような経験をした見込み顧客は絶対あなたの会社の商品を買わないでしょう。 例えば、資料請求をした方に、さらに詳しいその商品の情報を2日以内に届けて、フォローのメールが営業担当者からきたらどうなったでしょうか? 結果は歴然としてくると思います。
興味段階であなたの会社の商品に対する興味は高まっていますので、さらに詳しく知りたいと思ってもらうには、問い合わせや資料請求で得られるベネフィットを明確に与え、そして、それを阻害する精神的な要因を排除する必要があります。たとえば、どれだけ詳しい情報が書かれた資料なのか、他では得られない情報なのか、といったことを明確に伝えます。さらに、申し込む際に入力する個人情報がどのような目的で使われ、どのように管理・保存されるかを明確にしたプライバシーポリシーを用意することで安心感を与えることも重要です。資料はいつ届くのか、営業担当者から連絡がある場合は電話なのかEメールなのか、といったことも有益な情報です。簡潔で入力しやすい入力フォームの設計も忘れてはならない要素です。色々な情報を欲しいという企業側には思惑があると思いますが、サイトを訪れた方は出来るだけ手短に済ませたいし、必要以上のことは教えたくないと思っています。この心理を理解することが重要です。

記憶の段階


サイトの訪問者がどのような情報に興味を持ったか、もしくは、情報を発信したことに対してどのように反応したかを把握し、その訪問者の嗜好や興味に合った最新の情報をウェブサイトやメールマガジンで提供することにより、比較・検討の段階に推し進めることができます。前出の商品の資料請求をした例であれば、営業担当者から、挨拶のEメールをしたり、展示会やセミナーで直に商品に触れられる機会を紹介することはこの段階で重要なことです。「DVDプレーヤーの検索」の例であれば、訪問者はソニー製のDVDプレーヤーに興味を持ち、性能や価格を調べることができました。もし、この訪問者にSonyStyle (ソニーのEコマースサイト) でのキャンペーンや、利用者のお得な活用法といった情報を、他社の製品と比較される前に知らせることができれば、この訪問者はソニーのサービスを高く評価してくれ、購買 (成約) に結びつく確率が高くなるはずです。

この段階で大切なことは、サイトを訪問したユーザーの行動、個人の属性や興味の内容を認識することと、その認識した属性ごとにコンテンツ情報を提供することです。これらの情報は、得られるタイミングが異なりますので、最初の訪問から、問い合わせや資料請求といった個人情報登録までを紐付ける仕組みが必要になります。一般にはユーザーを特定するためにクッキー (Cookie (注)) を利用します。サイト内でのアクセス履歴、問い合わせ情報、そして、資料請求などの情報を一つのキーで一元管理し、アクセスログと顧客データを統合して分析をすることにより、訪問者を管理可能なグループに分類 (セグメント化) することができます。そして、このセグメントごとの嗜好や興味に合った最新の情報をウェブサイトやメールマガジンで提供することにより、「興味 → 欲求 → 記憶」、そして成約に至るまでの変換率 (コンバージョンレート) を高めることが可能になります。

注)  Cookieとは、特定の情報をクライアント (ブラウザー) に保持させるものです。これにより、次回、同じサイトに訪れたとき、カスタマイズした画面を表示したり、自動ログインやショッピングカートの個人認証にも使われます。

サイト運用のポイント:
サイト設計の目的が達成されているかを検証するためにKPI (Key Performance Indicator) を定義して、その値を定期的にレビューすることが非常に大切です。KPIは、重要業績評価指標または主要業績評価指標と訳され、企業目標やビジネス戦略を遂行するうえで、達成率を定量的に測定するために用いられる評価指標のことです。KPIという言葉は、とくにバランススコアカードによる経営手法のなかの業績達成指標として使われておりますが、このフレームワークはサイト設計・運用の評価指標としても非常に有効です。
サイト設計・運用へのバランススコアカードの導入にあたっては、具体的に次のステップを踏んで行います。


(1)  サイトコンセプトの決定
(2)  サイト戦略の決定 (プロモーション、コンテンツ、ナビゲーションなど)
(3)  各視点における重要成功要因の決定
(4)  評価指標の決定
(5)  評価指標の評価
(6)  アクションプランの作成
(7)  アクションの実施

(4) の評価指標がKPIとなり、(2) で定めるサイトコンセプトによって評価指標は異なります。例えば、弊社のコーポレートサイト (http://www.netyear.net) の場合、サイトコンセプトは「ネットイヤーと仕事がしたくなるサイト」です。この対象となるのは、お客さまだけではなく、社員、パートナー、株主、すべてのステークホルダーです。 具体的な目標は、(a) サービス情報やポートフォリオ、そして会社情報を理解した上で、我々のサービスに興味を持ってもらい、問い合わせをしてもらうこと、(b) 企業方針やビジョンを理解し、我々と一緒に働きたいと思ってくれる優秀な方に採用募集に申し込んでもらうこと、そして (c) 事業に協力してくれるパートナーに問い合わせてもらうことことを設定しています。

具体的なKPIの設定を1番目の目標である「問い合わせ (商談)」を例に取ると、以下のようになります。


訪問者数 (企業数)
問い合わせ件数
成約件数
成約金額

さらに、前述の「興味 → 欲求 → 記憶」の段階を評価する指標を設定します。


変換率 (トップページ → 関連コンテンツ → 問い合わせフォーム → 完了)
具体的な商材での検索されサイトを訪れた件数
関連コンテンツへの誘導率

これらの指標に対して、あらかじめ目標値を設定し、その達成状況を日次・週次・月次で監視・評価をして、達成度合いにより必要なアクションプランを作成し、フォローアップしていくことになります。このようなPlan-Do-Check-Actionのループが回ることにより、サイトが改善され、事業の目標が達成されます。

チャネル戦略の策定、サイトの設計、サイトの構築、そして、サイト運用をこのような観点から行うことにより企業は大きな成果を達成することができます。あなたもこの一つのステップを今日から始めてみませんか?

ページの先頭へ


[セミナー・ナレッジ] トップへ

講演・執筆活動

セミナー

コラム

クリッピング


お問い合わせ

弊社へのお仕事のご相談やお見積もり等は、こちらからお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ詳細


個人情報保護方針 本サイトについて Copyright © Netyear Group Corporation. All Rights Reserved.