事例 東京地下鉄株式会社

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東京の主要な交通インフラの東京メトロ。デジタルの世界でも、「情報のインフラであること」を目指した公式サイトリニューアルプロジェクトを支援。

東京メトロ公式サイトのあるべき姿を考え、単なる情報提供に留まらない、情報のインフラを目指しました。2020年までのサイト成長を見据えながら、第1フェーズと位置付けた今回（2016年3月）のリニューアルでは、主にサイト構造や基盤部分の見直しを行っています。
特にユーザーニーズが高い「路線・駅」情報を軸にサイト構造を刷新し、シンプルなUIへの改善、レスポンシブ対応、アクセシビリティ対応を強化。さまざまなユーザーが必要な情報を容易に取得できるよう配慮しています。
また、英語/中国語（簡体/繁体）/韓国語/タイ語でも「路線・駅」情報を提供できるよう、多言語対応も行いました。さらに、2017年2月にはフランス語/スペイン語でも展開し、強化しています。
その他、運用効率化のためのCMS開発や運行情報などの外部システム連携のプラットフォーム開発、KPI設計からアクセス解析のための準備なども行い、2020年までのサイト成長へむけたPDCAスキームを構築しています。

クライアントが抱えていた課題

2020年に向け、幅広い層のお客さまにさらなる満足を提供するサイトであるため、以下の点において重点的に取り組む必要があると捉えていました。

• ユーザビリティ・アクセシビリティのさらなる強化
• デバイス別ニーズへの対応
• 外国人対応強化
• サイト運用システムの構築と体制の改善
• ウェブアプリケーションのセキュリティ強化

成果

• サイト構造見直しによるユーザー体験の向上
• 東京メトロならではの優位な情報提供によるサイト存在価値の最大化
• 運用業務の効率化及びセキュリティ強化
• 2020年までのサイト成長に向けたPDCAスキーム構築

ネットイヤーグループの提案

ユーザータイプの整理・ニーズを徹底的に洗い出したUX設計

まずは、東京メトロのユーザーを整理し、各タイプの利用シーンにおけるユーザー体験・ニーズを徹底的に洗い出しました。
その上で、あるべきユーザー体験、ユーザーニーズを満たすための機能やコンテンツを導き出し、そこに基づいたサイト構造・導線設計を提案しました。
ニーズを網羅的かつ客観的に洗い出すことで、より質の高いUX設計を実現しています。

公共性の高い情報ページへ、他社サービスからリンクを促すサイト構造を設計

東京メトロのサービスと同様に、サイト内にある路線情報・運賃情報・のりかえ情報などのコンテンツは公共の情報であると考えました。そこで、外部サイトからも違和感なくダイレクトに情報ページへアクセス・利用できることを意図したサイト構造設計を提案しました。
SEO施策を強化して、検索エンジンからもダイレクトに情報ページへの流入を促すことで、ユーザーは必要な情報をダイレクトに見つけて活用することが可能となり、より東京メトロサイトの利便性が実感できるようになりました。
リニューアル後1か月のアクセスデータでは、新設した駅についての情報ページへの直接流入が外部流入全体の21％を占めています。その8割が検索エンジンによる流入であることから、今回設計したサイト構造が意図通り機能していることがうかがえました。

だれでも手軽に利用できる情報インフラであること

すべての東京メトロ利用者が、安全に確実に目的地に着くことをサポートするため、ツールとしての使いやすさを追求したシンプルなUIデザインを提案しました。
直感的にわかる表現を意識し、音声読み上げなどのアクセシビリティ対応や多言語対応（英語/中国語(簡体/繁体)/韓国語/タイ語/フランス語/スペイン語）を行うことで、誰でも手軽に利用できる情報インフラを目指して、日々改善しています。

運用効率化にむけたシステム改善

多種多様なデバイス別に対応しつつも、運用負荷が増えないように、レスポンシブウェブデザインを採用しました。更新作業の簡略化や更新漏れの防止を実現しています。
また、迅速かつ確実に、柔軟な運用が可能となるよう、CMSをリプレースし、運行情報など外部システム連携のプラットフォーム開発を提案しました。
それにより今まで複雑だった運用工程も整理することで体制もスリムに改善。作業効率化に貢献しています。

今後の展開

東京メトロ公式サイトのあるべき姿「デジタルの世界でも情報のインフラであること」を実現すべく、2020年に向けてさらにサイトを成長させていきます。
外部サイトとの積極的な連携やインバウンドサイトの強化のみならず、メタ情報化・API化などで開かれたサイト、公共サービスサイトの最新形を目指します。引き続き、サイト存在価値を最大化できるよう支援を続けていきます。

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