事例 渋谷区
自治体のトップランナーを目指す「渋谷区ウェブサイト」のリニューアルを実施
ネットイヤーグループは、渋谷区ウェブサイトのリニューアルを実施しました。ユーザーそれぞれのニーズに沿って情報を見つけやすいよう、ユーザーエクスペリエンスを追求したウェブサイトを設計。「渋谷区を世界の大都市に並ぶ魅力的な街にし、積極的に情報を発信したい」という区の思いを体現しました。
これまでの自治体ウェブサイトにはないユーザーファーストな設計・デザイン、さらに出産や育児のための情報を集約した「子育て便利帳ページ」も、渋谷区公式LINEアカウントとあわせて話題となっています。
クライアントが抱えていた課題
2016年に区の未来像を「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」とする基本構想を新たに策定し、ロンドン、パリ、ニューヨークといった世界の大都市に並ぶ街を目指す渋谷区。渋谷区民が知りたい情報をスムーズにキャッチできるようにするのはもちろん、渋谷区外の人々に向けて、渋谷区の魅力をアピールすべきではないか。そうした思いが、区長をはじめ、組織内で高まっていました。 ユーザビリティに優れているのはもちろん、斬新なデザインで、自治体のトップランナーとなるような画期的なウェブサイトにしたい。その思いを実現したのが、ネットイヤーグループです。
成果
- スマートフォンからのアクセスが、リニューアル前に比べて活性化
- 従来の自治体ウェブサイトとは異なる、ユーザーファーストなウェブサイトとして、SNS上で反響が起こっている。また、他の自治体からリニューアルしたサイトに関する問い合わせが寄せられている
- 渋谷区公式LINEアカウントとあわせて「子育て便利帳」が複数のマスメディアで紹介される
ネットイヤーグループの提案
旧ウェブサイトの問題点を明確にし、ユーザーニーズから解決策を導く
まずは、旧ウェブサイトのヒューリスティック評価と、国内外の自治体ウェブサイトのウェブ施策の調査・分析を実施しました。旧ウェブサイトの問題点を明確にした上で、閲覧するユーザーをニーズ別に分類し、それぞれのペルソナを設定、ウェブ上の行動を可視化するカスタマージャーニーマップを作成。さらに、渋谷区の各所管の担当者に提供したい情報をヒアリングし、新ウェブサイトで行うべき施策を導き出しました。
わかりやすく情報に導き、ユーザーアクションを促進
新ウェブサイトのリニューアルコンセプトは、「あらゆる人を導き、渋谷区の未来を共に創る」。 ユーザーを目的達成まで導きながら、渋谷区に対する理解度と関与度を向上させることで、「渋谷区に住み続けたい」「区政に参加したい」など、ポジティブな行動に結びつくよう、下記3点をポイントに設計。2016年度は、第3階層までリニューアルしました。
- あらゆる人があらゆる状況下でも使いやすいよう、ユーザビリティに配慮し、スマートフォンなどパソコン以外のデバイスでも見やすい設計にする。
- ユーザーが求める情報をナビゲートし、ユーザーがスムーズにアクションを起こせるようにする。
- 将来的に、渋谷区民・渋谷区に関わりを持つユーザーとの双方向コミュニケーションによる共創を視野に入れる。
斬新かつ、ユーザーファーストな設計・デザインに
トップページについては、「これまでの自治体サイトにはない、斬新なものを」という要望に応える案を3つ作成し、その中から渋谷区に選定していただきました。
実際にPV数の高い「よく見られているページ」のメニューと「検索窓」をファーストビュー内に配置し、ユーザーが求める情報にすぐにアクセスできるようにしました。
子育て情報の発信を強化するために「子育て便利帳」を新設
子育て情報の発信を強化したいという要望に応え、「子育て便利帳」というコンテンツを新設しました。
「渋谷区子ども・子育て支援事業計画」を推進し、さまざまな子育て支援策を持つ渋谷区。数多くの支援策があるにもかかわらず、これまでの「子育て便利帳」は、簡易なPDF版でのみ提供されていました。
そこで、子育てをする渋谷区職員とネットイヤーグループ社員へのインタビューをもとに、PDF内の子育てに関するさまざまな情報を再整理し、新コンテンツとして設計。ユーザーが目的別に情報を見つけやすくし、PC/スマートフォンそれぞれに最適なユーザーインターフェースとしました。
さらに、あたたかみのあるデザインを採用し、「子どもが主人公(チルドレン・ファースト)」という渋谷区の考え方を表現しています。
「子育て便利帳」コンテンツは、渋谷区公式LINEとも連携。子育て世代のユーザーによりマッチした形での情報提供であることが注目され、渋谷区公式LINEアカウントとあわせて、複数のマスメディアでも紹介されました。
今後の展開
2016年度に実施した第3階層までのリニューアルに続き、今後は第4階層以降のリニューアルも予定しています。新ウェブサイトのユーザーテストや、区民の方へのアンケートを踏まえ、アクセシビリティを担保した構造・ユーザーインターフェース設計を行います。
また、「今後のサイト更新を考え、CMS(Contents Management System)を導入したい」という渋谷区の要望に応え、調整を進めています。
プロジェクト情報
- クライアント
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渋谷区
業種 : 官公庁/自治体
渋谷区公式サイト
- プロジェクトメンバー
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AM:矢澤旭泰 / 深見秀政 / 藤原大
PM:阪口謙一郎
seniorUXD:宮村和実
UXD/IA:石原佳世
IA:佐藤忠輔
AD:金成奎
DE:金成奎 / 網村美里
IL:金成奎
DR:江上円香
PG:西川忍 / SHIPRA SINGH
SE:西野伸作(CMS)
HT:守田旭 / 荒井千佳 / 井上智之
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