事例 株式会社リクルート

オンラインの予約数増加と広告媒体の魅力を拡大

ネットイヤーグループは、リクルートがプロデュースするフリーペーパー「ホットペッパー」のウェブ版、日本最大級グルメサイト「ホットペッパー.jp」のリニューアルを支援しました。

ターゲット層の拡大と広告媒体としての価値向上を目的とし、リクルートの新ブランド戦略に基づき、 「FooMoo by HotPepper」の情報設計、ビジュアルデザイン、システムテンプレート開発、UI開発を担当し、 サイトを利用するユーザー、店舗情報を掲出する飲食店関係者、メディアを販売するリクルートとの関係性を強化しました。

クライアントが抱えていた課題

「FooMoo by HotPepper」は、サイトを利用するユーザー、店舗情報を掲出する飲食店主クライアント、 メディアを販売するリクルートという3つのステークホルダーを持つメディアです。

今回のリニューアルでは、ユーザーターゲット層の拡大として、男性20-30代M1層の取り込みと共に、全ステークホルダーが求めるメリットを調和させ、自社メディアとしての「FooMoo by HotPepper」の価値を最大化することが目標でした。特に、単なる飲食店検索ではなく、ユーザーの利用シーンに合わせたお店探しを提案することによる顧客満足度の向上とリピートユーザーの増加が大きな課題でした。

ビジュアルの新鮮さはもちろん、新しい自社メディアとして集客力やリピーター率を上げる「FooMoo by HotPepper」 を確立し、新ターゲット男性20-30代のM1層を取り込み、飲食店探しをより楽しく使ってもらうためのサイト構造見直し、 効果的な新機能追加をどのように行うかが焦点でした。また後に控えるシステム開発へのスムーズな引き継ぎを行うなど、さまざまな制約もあり、いかに短期間で 効率的に高品質な作業を行うかということも重要な要件でした。

成果

  • サイト上でのオンライン予約数の増加
  • 豊富な写真掲載が可能になり、競合との差別化としてクライアントに対する媒体訴求力が向上

ネットイヤーグループの提案

「FooMoo by HotPepper」がユーザー、飲食店主クライアント、リクルートの各ステークホルダーに提供すべきメリットとは、ユーザーに対しては使いやすく何度も利用されるサイトであること。店舗主クライアントに対しては、サイトを通じた店舗の認知と送客数の向上。営業担当者に対しては、他媒体に対して営業競争力のあるメディアとなることです。

まず、ユーザーの利用促進を図るために、リニューアル前の「ホットペッパー.jp」の資産であるユーザーニーズのデータを活かし、「誰と・どこに行くのか」といった利用シーンごとの振分けを強化することで、飲食店探しの利便性や楽しさも感じてもらえるサイトに設計しました。

また、飲食店をより具体的にイメージできるように、ビジュアル面では写真を可能な限り大きく掲載できるようにし、「フォトギャラリー」として写真をフルスクリーンでのスライドショー形式で表示させる機能も追加し、最大で1店舗あたり 136枚もの写真を掲載することが可能になりました。

各店舗の掲載情報は、写真撮影から情報の構成までを広告表現に精通したリクルートの営業担当がフォローしているため、競合グルメサイトに比べて情報をより魅力的に伝えられるという強みがありました。今回のリニューアルで豊富な写真掲載が可能になったことにより、この強みをより効果的に訴求するポイントともなり、営業担当者からは、競合との差別化として営業活動がしやすくなったとの声も伝わっています。

そのほかにも機能面では、マイページとしての「グルメ手帳」の刷新や、気になった店を一時的にクリップする「とりあえずキープ」、各ソーシャルブックマークサービスにワンクリックで登録できる「ブックマーク」などの新機能をUI設計からフロントエンドプログラム開発まで担当いたしました。

しかしリニューアルや新機能を追加した際には、「ユーザーが新サイトを使いこなすことができるか?」ということも大きな問題になります。 機能を豊富に用意しても、それを実際にユーザーが使いこなせなくては意味がなく、またそれによって操作が煩雑になれば、使いにくいサイトとして認識されてしまいます。

そこで画面設計については「枯れたUI(ユーザーインターフェイス)」という言葉がキーワードになりました。「枯れたUI」とは、すでに広く利用されているUIを意識して設計することで、ユーザーが新機能に接した際にも、新たに使い方を習得しなくてはならないというハードルを可能な限り下げ、新しいサイトを最初から違和感なく使える画面および、 UI設計を行うということです。新機能追加と使いやすさの両立については、情報設計を担当したインフォメーションアーキテクトによりギリギリまで考え抜かれて実装されました。

その成果は「FooMoo by HotPepper」を利用したことのない被験者を対象に行ったユーザビリティテストで、ほとんどの被験者がその操作方法に迷うことなくサイトを利用することが出来、普段使っている競合サイトよりも使いやすいとの評価をいただきました。

また、情報設計のもうひとつのポイントとして、予約や問い合わせといったアクションにつながる導線とデザインを強化したことは、リニューアル後の「FooMoo by HotPepper」でのオンラインでの予約数増加という成果につながりました。

「FooMoo by Hotpepper」は、サイト公開後の現在も、引き続きPDCAをまわしながら、より完成度の高いサイトを目指した改善が続けられています。

さらにリニューアルを機に、アクセス解析ツールを導入し、サイトの効果測定も開始しています。

ご担当者様からのコメント

大規模、難易度の高い目標、かつ短期間という極めて難易度の高いプロジェクトでしたが無事にリリースすることができて嬉しく思っています。 成功の要因は多々ありますが、一番大きかったのは「良いチーム」が作れたことです。 ネットイヤーさまをはじめとするパートナーの皆様と弊社のメンバーが受発注の関係性にとらわれず極めてフラットな関係性を築き、一丸となってWebサイトリニューアルの「課題」に真摯に向かう環境が作れました。 そのような「プロジェクト推進力」をご提供いただいたことに感謝します。

IAやデザインといったソリューションの品質が高いことは言及するまでもなく常に要求レベル以上のご提案をいただきました。あわせて、御礼申し上げます。

プロジェクト情報

クライアント

株式会社リクルート

業種:サービス
FooMoo by HotPepper

プロジェクトメンバー

PR:宮村裕太 / 倉重宜弘
CD/PM/IA:杉尾直高
AD/DE:後藤桂
HT/FL:インテリジェントネット株式会社

略称について

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