事例 株式会社ジェーシービー

モバイルでの新規顧客募集を目指し、”売れるサイト”にリニューアル
ネットイヤーグループは株式会社ジェーシービー(JCB)の新規顧客募集のためのモバイルサイトの全面リニューアルを支援しました。
このサイトリニューアルは新規顧客募集を目指し、目標は「カード申込」「資料請求」の増加。そのためサイトコンセプトを“カードを売るサイト”とし、サイトを構築。
各ページ自体がランディングページになるよう、集客も考慮した設計を行い、集客してカードを売るサイトを目指しました。
クライアントが抱えていた課題
既存モバイルサイトでJCBの抱えていた問題は、大きく2つありました。
- 新規顧客の導線が弱い
- テキスト中心のコンテンツで訴求力が弱い
モバイルサイトでカード入会への訴求力を高めつつ、既存カード会員の方への配慮も充分になされているサイトを求められました。
ネットイヤーグループの提案
リニューアルの大目的は新規顧客募集であるため、
- 顕在・潜在ニーズを持つ、より多くのユーザーを流入させる
- サイトに訪問したユーザーを確実にゴールへたどり着かせる
というシンプルな課題を、いかに精度を高めて実現させるかにフォーカスし、サイトでのユーザーエクスペリエンス向上につとめました。
まずはPCサイトのアクセスログや、JCBの「クレジットカードに関する総合調査」を元に、流入の多いニーズ・キーワードをピックアップし、それらのキーワードを受け止めるランディングページを作成。
それらのページをサイトのメイン導線周囲にドーナツ型に配置することで、顕在ニーズを持つユーザーだけではなく、JCBやカード加入を意識していない潜在ニーズのユーザーにとっても広く間口を広げることになります。
また、先の調査を元に、ユーザーの状況を細かく分類します。
例えば、ユーザーはカード入会を検討しているのか/していないのか。持っている情報量は多いか/少ないか。持っている情報は何であるのか。年代・職業・関心ごと・どのような情報提供になじみがあるのか…などです。
サイト設計は、これらニーズとユーザーの状況を掛け合わせ、サイトを訪問したユーザーが、「これが知りたい」「私はこれだ」とすぐに判断できるようにし、次に進むステップが自然に選べます。
企業目線では、カードの一覧を整理して見せたい、このメリットを伝えたい、という思いが先に立ちますが、このリニューアルでは、全体をまんべんなく紹介するのではなく、ユーザー視点に特化することで、ユーザーを迷わせないサイトとすることを心がけました。
ユーザーの感情に訴え、アクションにつなげることは、きれいな表現だけではなかなか伝わりません。高級デパートではなく、量販店のような「売る」をベタに表現した方向性や、ユーザーの心にあるキーワードを使うことを提案し、JCBのイメージを崩さないギリギリのバランスで設計とデザインを行いました。
PCサイトとは違い、モバイルサイトには画面の広さや転送量に制約が多くあります。 情報設計から実制作に落とし込む過程では、経験による職人芸ともいえる判断が必要とされます。
ユーザーに満足感を与えつつ、表示時間がストレスにならない画像サイズ。わかりやすく簡潔な言葉。文字数の一字にいたるまで、神経を使う必要があるのです。
リニューアル前は画像がほとんど掲載されていませんでしたので、魅力的なカードのデザインを掲載するなど、視覚的な興味をひくようにしました。
サイト全体ではリニューアル前に比べて格段に情報量が増えましたが、それによりロードの待ち時間が増えるなど、操作感は損なわれていません。
サイト全体では新規会員募集をメインとしつつも、既存会員向けには、トップ画面からすぐにわかるヘッダー部分へ会員メニューリンクを設置することで、リニューアル後も迷わず目的の画面にたどり着けるよう配慮しています。
リニューアルされたモバイルサイトは10月に公開され、11月にはモバイルでオンラインカード入会機能が追加され、より強化されます。
今後は引き続き、アクセスログや資料請求率、またオンラインカード入会率の効果検証を行いながら、より成果の上がるサイトにするため、プロジェクトチームで支援を続けていきます。
ご担当者様からのコメント
本プロジェクトのガイドラインに始まり、モバイルユーザーの現状分析、本プロジェクトの要件定義・・・と、各工程において一つ一つ丁寧に、ドキュメントに落としご提示いただきましたお陰で、満足のいく内容にてスケジュール通りリリースする事が出来ました。リニューアルサイトを無事リリースする事は出来ましたが、ここがスタート地点になります。より良いサイトへと日々進化させていく事が必須と考えておりますので、今後ともご支援よろしくお願い致します。