事例 阪急電鉄株式会社

<第11回Webグランプリ2023企業グランプリ部門で「優秀賞」を受賞しました!>

阪急電鉄公式サイト、新時代へ。ユーザー体験を中心にしたウェブリニューアル

ネットイヤーグループは、阪急電鉄株式会社(以下、阪急電鉄)公式ウェブサイトのリニューアルプロジェクトを支援しました。これまでの課題解決型の支援ではなく、これから目指していきたいあるべき姿を共創し、本質的な課題を形成したうえで細やかな施策へと落とし込んでいます。

また、今回リニューアルされた「阪急電鉄公式ウェブサイト」は公益社団法人日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構が主催する、第11回Webグランプリ「企業グランプリ」部門の「企業BtoCサイト賞」におきまして「優秀賞」を受賞しました。

受賞リリースはこちら

クライアントの喜びの声とともに本プロジェクトをご紹介します。

課題となっていたこと

コーポレートサイトの構築から10年以上が経過し、デザインや機能のアップデートが求められていた阪急電鉄公式ウェブサイト。リニューアル以前はページ全体に掲載されている情報量が多く「鉄道情報に関する重要な情報が見つけにくい」「ユーザーが目的の情報にたどり着きにくい」といった課題がありました。

  • 旧サイト構築から10年が経過、デザインを刷新したい
  • 運用コンテンツの量も時代とともに増加し運用に課題
  • 阪急電車でお出かけしたくなるウェブサイトにしたい
  • すべてのお客様に使いやすいサイトにしたい
  • インクルーシブなデザインを目指したい

時代とともに変化する現代社会の多様な価値観に合わせ、現代のユーザーに届けるべき鉄道情報やその見せ方、ユーザーが求める沿線情報の効果的な提供など、コンテンツの整理や管理・運用面でも新たな課題がありました。

ネットイヤーグループの提案内容

そこで私たちはまず、クライアントと共に「実現するビジネスゴール」を言語化することから始めています。阪急電鉄の様々な強みはそのまま活かし、さらに一歩踏み込んだ圧倒的なユーザー目線でどんなデザインや体験設計が必要なのかを明確にしています。クライアントと共通の目的とゴールを共有し、あらゆるマーケティング施策の起点にしています。

デジタルなコンタクトポイントの重要性

UI/UXの現代的なアップデート、統合してリプレースするコンテンツ管理システム、コンテンツ資産の見直しと活性化、KPI設計からPDCAサイクルの運用支援など、これらの改善策を強力に推進していくことで「デジタルな顧客体験価値をより向上させる」というビジネスゴールを設定し、シームレスな顧客体験と一貫した世界観を提供して「顧客満足の向上」を目指しています。

なぜウェブサイトのリニューアルが必要なのか?

これだけ、SNSの利用が普及し多彩なスマホアプリもあるなかで、なぜ企業ウェブサイトをリニューアルするのか改めて定義し、クライアントとの共通認識を形成しました。

①信頼ある情報源・アーカイブ性
公式情報を格納する企業の公式ウェブサイトは、信頼性のある情報サイトといえます。また「情報が残る」という点においては、他のメディアやアプリにはないウェブサイトならではの特性です。情報量が多すぎて見にくいという声に対しては、ユーザーニーズに合わせた導線の過不足を見直し、情報量の多さをメリットに転換しました。

②SNSやアプリと共存・ハブとしての役割
企業の公式ウェブサイトは、SNSやアプリでの情報発信と合わせて利用されるケースは充分に想定されます。詳細情報は公式ウェブサイトでしか閲覧できないとするケースも一般的には想定されますが、ウェブサイトは掲載スペースに制限がなくアーカイブ性に適しています。SNSやアプリとの共存は前提となり、受け皿としても機能するハブ的な役割があります。

③未来を語る、企業メッセージを打ち出す場所
情報の即時性はSNSが優れていますが、スマホアプリはユーザー視点での利用媒体です。一方、企業からの公式的なメッセージを担うのが公式ウェブサイトという場所であり、情報発信における信頼性の高い場所として存在します。

阪急電鉄が取り組んでいることを広く知ってもらい、ファンになっていただくキッカケづくりをする場として、ウェブサイトを再定義しています。もちろんアプリを利用していない利用者ともきちんとコミュニケーションする場としても有効に機能します。

リニューアルの成果

  • ユーザーのサイト満足度調査で前年度よりも高評価を獲得
  • コンセプト通りの体験設計とUIで「情報のわかりやすさ」を実現
  • 使いやすく、スマホアプリのように便利なウェブサイトへ進化
  • すべての人に優しいユニバーサルデザイン
  • 見たい知りたい情報に、直感的にたどり着くUX設計

阪急電車の「マルーンカラー」を主軸とした親しみやすいデザインで、ユーザー・ビジネス・運用の観点で課題を抽出しコンテンツ運用が効率化されたため、運用コストも低減しています。また、ウェブサイトの役割を再定義しカスタマージャーニーに沿ったUXデザインでリアルとデジタルとをつなぐアプリのようなウェブサイトに仕上がりました。お客様から常に信頼され、役に立つメディアとして来訪者の利便性向上も目指していきます。

Webグランプリ「優秀賞」受賞について“クライアントの声”

Webグランプリ2023企業グランプリ部門「優秀賞」の受賞について、とても嬉しく光栄に感じております。社内のメンバーからも喜びの声が多数上がりました。ただ、この受賞は我々の取り組みや成果だけでなく、ネットイヤーグループが本当に粘り強く、真摯に私たちの課題に向き合い、共に歩むビジネスパートナーとして常に伴走とご支援をいただいたからこその受賞だと思います。ぜひこれからも継続的なご支援をよろしくお願いいたします。

阪急電鉄株式会社
都市交通事業本部 都市交通計画部
課長 日夏 幹人 さま

今後の展開(クライアントの声)

リニューアル後の現在もPDCA運用などの追加施策をネットイヤーグループにお願いしており、サイト分析などを通してさらに改善を進め、情報発信ツールとして活用していきたいと考えています。鉄道業界を取り巻く環境は厳しく、人口減少時代を迎えるにあたり、私たちは「お客様に選ばれる」沿線づくりをしていかなければなりません。

そのためにはサイトリニューアルだけで終わるのではなく、我々の顧客にしっかり向き合いながら更なるユーザー体験の改善に取り組む必要があります。その観点からもサイトリニューアル後のPDCA運用は必須であると考えています。

また、当社の取組みをしっかり正確にお伝えできる公式サイトだからこそ、担当者が使いやすいサイトにしながら、当社の沿線の魅力や各種取り組みをPRしていきたいと思います。ネットイヤーグループのみなさんには圧倒的なユーザー視点で我々の顧客に向き合っていただいていますので、今後も継続的に強力なビジネスパートナーとしてご支援いただきたいと考えております。

阪急電鉄株式会社
都市交通事業本部 都市交通計画部
課長補佐 青木 武司 さま

プロジェクト情報

クライアント

阪急電鉄株式会社

業種:陸運業
阪急電鉄公式サイト

プロジェクトメンバー

AM:佐藤 綾子
PM:小笠原 一友
UXD:坂本 貴史
DR:市川 淳 / 林 千絵 / 市原 祐司
AD:潮崎 正子
DE:保田 友菜
DA:山田 直之 / 戸高 馨
TD:佐藤 高秋

略称について

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