事例 東京地下鉄株式会社

リニューアルではなく部分改修で、より利便性の高いウェブサイトを追求

ネットイヤーグループは、東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)公式ウェブサイトの改修を行いました。2016年のリニューアルに続く、今回の改修で、東京メトロのブランディング価値とウェブサイトの利便性向上に貢献しています。部分改修のみで東京メトロの要望を実現させたことにより、費用も削減しています。

クライアントが抱えていた課題

これまで3~4年ごとのリニューアルが通例となっていた東京メトロ公式ウェブサイト。2016年3月には、ネットイヤーグループの支援により、サイト構造やシステム基盤から見直す、大幅なリニューアルを実施しました。これによって、ユーザー体験に沿ったUX設計とUIデザイン、CMS(Contents Management System)のリプレース、外部システムと連携したプラットフォーム開発、スマホ優先のレスポンシブウェブデザインを実現しています。

当初、2020年についても全面リニューアルを検討していた東京メトロでしたが、以下の要望を聞いたネットイヤーグループが提案したのは、リニューアルではなく部分改修です。

  • 利用者が多いページをより見やすくして、スピーディーに情報発信できるようにしたい。
  • CMSで対応できるページの範囲を増やしたい。
  • オリンピック・パラリンピックに向けて、GDPR(General Data Protection Regulation:EU一般データ保護規則)対応にしたい。

現状のウェブサイトは、東京メトロ及び利用者からの評価は高く、デザインについても古さや不便は感じません。上記の要望も、部分的な改修だけで十分対応できるうえに、リニューアルとくらべて、大幅にコストを抑制できます。こうした提案に東京メトロ側も納得し、公式ウェブサイト改修プロジェクトがスタートしました。

ネットイヤーグループの提案

まず、東京メトロの中長期計画をもとに、ウェブサイトの役割を以下のように再定義しました。

  • 鉄道利用者にとっての利便性を高める。
  • 東京メトロの活動と視点への理解・共感を促進する。

アクセスログ解析、ヒューリスティック調査、ユーザー整理も実施。そのうえで、現状のウェブサイトのシステム基盤、機能・コンテンツ、ビジュアル、アクセス解析、CMSなどを見直し、改修すべき点を洗い出しました。

運行情報をよりわかりやすく、スピーディーに伝える

機能・コンテンツの改修については、UXデザイナーによるヒューリスティック調査と、アナリストによるアクセス解析の結果を踏まえたうえで、改修対象ページを提案しています。最もアクセスが多いのが運行情報に関連するページです。電車の遅延が起きてしまった場合は、どの路線で遅延が起きているかをトップページで表示し、遅延の範囲や原因、振替輸送の有無もアイコン等でよりわかりやすくしました。
この他にも、駅ページを移動しやすくする、バリアフリー設備ページに情報を追加するなど、さまざまな改修を行っています。

CMS対応ページを、これまでの6割からおおよそ8割に拡大

CMSについては、更新頻度が多いページを洗い出し、どこまでCMSで対応できるかを検討。そのうえで、これまで6割ほどだったCMS対応ページを8割にし、対応範囲を拡大しました。これによって、運用コストも大幅に削減できます。

今後の課題

毎月実施しているアクセス解析レポートでの結果をもとに、改善すべき点があれば提案し、東京メトロがPDCAを回すためのサポートを続けていきます。

プロジェクト情報

クライアント

東京地下鉄株式会社

業種:運輸・情報通信業
東京メトロ コーポレートサイト

プロジェクトメンバー

AM : 佐藤 綾子
PM : 石井 千賀
UXD : 宮村 和実
AUXD : 西 ひより
DE : 保田 友菜
DR : 保科 麻里、川口 朋成
SE : 竹中 恭兵、多賀 浩二
AN : 斉藤 宣弘

略称について

関連するサービス
お問い合わせはこちら