事例 株式会社 松屋(FLAG公式サイト)

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百貨店業界に新風を巻き起こす、社会人向け次世代リーダー育成プログラムをサポート

百貨店事業の株式会社 松屋(以下、松屋)は、2024年4月に社会人向け次世代リーダープログラム「Future Leaders Academy in Ginza」(FLAG、フラッグ)を開講しました。
FLAGは、「デザイン感度を持ったビジネス人財を育成する百貨店・松屋」をコンセプトに、意思決定できる未来のリーダーや、日本各地の産業やモノづくり、小売といった現場を支える人財を育てる、百貨店の新しい試みです。
ネットイヤーグループは、プログラム紹介から受講申込みまでを受付けるFLAG公式サイトにECプラットフォームのShopifyを提案し、構築・運用のパートナーに選ばれました。
今年5月に銀座店開店から100周年を迎えた松屋。老舗百貨店がなぜ教育プログラムに取り組むのか。パートナーとしてネットイヤーグループを選んだのはなぜか。松屋デジタル化推進部の山中修氏、経営企画部 新事業創造課の松島祐太氏、木下朋果氏にお伺いしました。

<山中氏、松島氏、木下氏と弊社プロジェクトメンバー>

FLAG誕生のきっかけと目的

日本の文化や産業のために、松屋として何ができるか

松屋銀座店は、2025年に開店100周年を迎えました。「日本の良いもの世界の良いものをお客様に紹介したい」という想いでこれまでやってきたのですが、近年さまざまなモノづくりの現場で人材不足という課題が見えてきました。モノづくりに携わる人材が高齢化し、後継者不足に陥っている。特に不足しているのが、日本各地の産業、モノづくりを率いるリーダーとなれる人材です。

このままでは、日本の文化や産業、良いモノが失われてしまうのではないか。松屋として、何かできることはないか。そうした想いが、FLAG誕生のきっかけとなっています。

ビジネススキルに、デザイン感度やクリエイティビティを備えるリーダー

FLAGの目的は、日本各地の産業、モノづくり、小売といった現場を支える、リーダーを育てること。モノづくりといっても、職人を育成するわけではありません。ビジネススキルを土台に、デザイン感度やクリエイティビティを身につけ、意思決定できるリーダーの育成です。これからは、こうした人材こそが必要だと考えています。松屋の事業だけではなく、日本全体の産業やモノづくりのために考案した教育プログラムです。

パートナーとしてのネットイヤーグループ

Shopifyのスピーディーさと低コスト、拡張性が決め手に

松屋がこうした教育プログラムを手掛けるのは初めてです。システム選定時には、この教育プログラムをスタートさせたいタイミングが既に決まっていたため、システムリリースまでの時間的な制約や、「スモールにスタートにしたい」という弊社の意向を伝えたところ、ネットイヤーグループの内舘さんよりShopifyをご提案いただきました。

Shopifyならスピーディーかつ低コストで構築でき、拡張性があることに魅力を感じました。また、デザインにも柔軟性があり、こちらが希望するウェブデザインが実現可能であることも分かったので、さまざまなツールを比較検討した結果、Shopifyを選択しました。

ネットイヤーグループをパートナーに選んだ理由

ネットイヤーグループとは、オーダースーツの会員サイト「松屋メンズクラブ」等で長いお付き合いがあり、松屋のこと、百貨店ビジネスのことをご理解いただいているという安心感・信頼感が大きかったです。提案時、いろいろご説明いただく中で、FLAG公式サイト構築も運用も安心してお任せできると感じました。

ネットイヤーグループからの提案

デザインとUIのバランスを考える。さらなる改善も

FLAG公式サイト制作を依頼するにあたっては、「目的とプログラムを紹介して、受講希望者が申込みできるようにしてほしい」ということだけをお伝えしました。サイトのデザインについては、FLAGの講師としても参加している日本デザインコミッティー提案のデザインを活用するようお願いしています。

サイト構築の前にFLAG紹介用のリーフレットを制作したので、その内容をそのままサイトに落とし込めばいいだろうと思っていたのですが、ネットイヤーグループからは「ここはこうしたほうがいい」という意見がいろいろ出てきました。特に印象に残っているのは、デザインとUIのバランスです。リーフレットのデザインをそのまま公式サイトに反映しても、情報が見づらい、使いづらいところが出てくるのですね。

受講者の申込みフォームは、外部サイトのフォーム利用を考えていたのですが、個人情報の二重管理になることが不安でした。そこで、「個人情報等リスク管理のしやすいフォームにしたい」という要望を伝えたところ、要望通りのShopifyアプリをご提案いただきました。これなら二重管理を避け、すべてをShopifyで完結させることができるんです。情報管理がしやすいし、リスクの面でも安心ですよね。

現在は、3期目の募集を行っているところです。Shopifyの操作は難しくないので、テキストや画像はこちらで更新できるのですが、画面設計に関わるところはネットイヤーグループに相談しながらサイトの改善を進めています。

ネットイヤーグループの印象

要望にただ応えるのではなく、要望を上回る提案をしてくれる

とても細やかかつ、スピーディーにフォローいただいています。松屋側の意図をしっかり汲み取りたいという意思を感じるし、いくつものエビデンスを根拠にご提案いただけるのが心強いです。

相談内容についても、こちらの要望にただ応えるというのではなく、「ここは、もっとこうしたほうがいい」といった、要望を上回る提案をしてくださるんです。ひとつの相談に、いくつもの案をご提示いただくことがほとんどですね。例えば、NEWSのページをリニューアルしたときは、1ページにすべておさめる案、ページを遷移させる案、ページを折り畳む案といったように3つの案をご提案いただき、その中から社内で検討して選択しました。

デジタルマーケティングやウェブサイトの構築について詳しくない私たちには、現段階の進捗状況や次のタスクを必ず伝えてくれるので安心です。言葉遣いも丁寧で、ウェブの専門用語や仕組みもわかりやすく説明してくださるので、頼れる存在です。

FLAGとFLAG公式サイトの今後の展開

事業化や卒業生の活躍。FLAGの実績を積み上げ、公式サイトでも紹介したい

FLAGのプログラムの意義をしっかりと伝えて認知を広げ、受講希望者の申込みを維持していかなくてはなりません。「あの松屋がやっているプログラムなのだから」という期待も大きいので、それにしっかり応えて実績を積み上げていきたいです。

今後は、FLAGでのグループワークから生まれたビジネスアイデアが実際に事業化するといった可能性も大いにあると思います。FLAGで受講した卒業生たちが何を得たか、その後どのような活躍をしているか、そこも明確にしていきたいと考えています。

FLAG公式サイトは、いわばFLAGの顔。こうしたFLAGの実績を紹介するコンテンツを増やしていく予定です。受講生たちは情熱を持った方が多く、特にグループワークは毎回白熱するので、その熱をサイトでも伝えられるといいなと考えています。また、卒業後も継続的な交流ができている様子も発信していきたいと思います。ネットイヤーグループには、新しいコンテンツ制作やアクセス解析の相談をしているところなので、ぜひ私たちにはない知見から今後もサポートいただきたいです。

プロジェクト情報

クライアント

株式会社松屋

業種:小売業

松屋公式サイト:https://www.matsuyaginza.com/jp/

FLAG公式サイト:https://flag.matsuya.com/

プロジェクトメンバー

内舘 町子(プロジェクトマネージャー)

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