事例 一般財団法人 中国電気保安協会

UXとメンテナンス性改善で企業活動に貢献したコーポレートサイトリニューアル
ネットイヤーグループは、一般財団法人中国電気保安協会のコーポレートサイトのフルリニューアルをご支援しました。電気保安の業界では、太陽光発電の増加や電化の進展に伴いサービス需要が年々増加しています。地域の産業や一般家庭の暮らしを支える「電気」が安心・安全な生活インフラとして維持されている背景には、その道のプロフェッショナルが支える事業と細やかなサービス品質が存在しています。私たちがご支援させて頂き、トラブル防止の注意喚起や防災への備えに関するメッセージ発信、少子高齢化を見据えた自社採用強化のためのコンテンツ設計など、ユーザーにとって有益かつわかりやすいコンテンツを発信するコーポレートサイトに生まれ変わりました。
これまでの課題
- 閲覧者の視点で構成されておらず、知りたい情報にすばやくたどり着けない
- ユーザーに届けたい情報が不十分で情報提供の方法も限定的だった
- 外部に委託していることで、小規模な修正でもコストや時間を要していた
- 少子高齢化、電気系専攻学生の減少による人材採用面での課題も顕在化
ネットイヤーグループはサイトの現状分析と実施した詳細なヒアリングから課題を分析し、情報を届けるべきターゲットの定義やペルソナの策定、潜在的な課題を抽出し整理しました。
安心と安全を守る事業内容と多岐にわたる細やかなサービス内容であるがゆえ、その魅力が伝わりにくいという課題もありました。あわせて、コンサルティングの際に明確となった「人材採用のコンテンツとしても活用したい」という新たな要望がコンセプトに組み込まれ、今回のサイトリニューアルのあるべき姿と方向性が定まりました。

中国電気保安協会 広報担当 本野 楓佳 様
私たち中国電気保安協会は当時、より多くのお客さまにサイトを訪問してもらうことで、サービス選択時のお役に立てる情報を提供することを目指していました。また、採用候補者となる学生の方や技術経験者への効果的な情報発信を通じて、優秀な人材の採用も促進したいと考えました。
しかし、リニューアル前のサイトでのコンテンツ変更の際には外部のプログラマーを介す必要があり、更新や公開までに一定の時間を要していました。このため、運用面では「情報の更新を簡単に行えること」が重要な改善ポイントとなりました。こういった背景から、サイトの情報量をさらに充実させるためにも、リニューアルの必要性を感じていました。
ネットイヤーグループの提案内容
これらのご要望を受け、ネットイヤーグループはサイトリニューアルにおけるユーザーの要求を一覧化し、ターゲットタイプが求めるサイト滞在時の要求を満たすコンテンツ案の検討とヒューリスティック評価により要件を整理しました。
実際のご提案資料から抜粋
また、当初は特定のCMSツールの活用をご指定頂きましたが、ヒアリングで新たに表出したご要望や解決すべき課題にあわせて、必要な機能とその拡張、内製化による今後のコンテンツ運用を想定した結果、私たちがご提供する「SaaS型インテグレーション」によるリニューアルが最適な構築プランであると判断し、ご提案しました。
■SaaS型インテグレーションの特長
- セキュリティ対策やサーバー管理、メンテナンスコストも大幅に削減できる
(運用組織にシステム担当者がいない場合も安心) - サーバーの準備やCMSのインストール作業が不要ですぐ使える仕様になっている
(サイト構築のための環境準備の工数を削減) - HTML等の知識は不要かつ充実したプラグインがある
(誰でも使いやすくシンプルな仕様で自由に記事が作成できる)
ネットイヤーグループは、長年培ってきたナレッジをもとに効果的な活用方法や選定方法を標準化し、クライアントの意思決定や効果を最大化するプロセスを高速化しています。「ツールを導入し、効率化して終わり」ではなく、クライアントのビジネスにおける長期的な課題とゴールを深く理解することからはじめ、課題形成の段階から伴走して考え抜いたコンサルティングでクライアントごとに最適化されたサービスで課題を解決します。
リニューアルの成果
<定量的成果>
■UU(ユニークユーザー)数は昨年対比+17.6%で推移
※リニューアル後のUU数は6,977/月から8,208/月に増加(前年同月比で1,231の増加)
<定性的貢献>
■届けたい情報を確実に届けるUXデザイン
・ヒューリスティック評価でターゲットとペルソナを明確化
・ウェブサイトのあるべき姿とリニューアルコンセプトの策定
■閲覧者が求める情報を直感的に取得できるUIの構築
(As-Is/To-Beで具体的な課題を可視化)
■話題性のあるコンテンツの企画・作成
・電気のトラブル・災害の注意喚起、電気にまつわるヒヤリハット、施設支援事例・お客様の声など、一般ユーザーにもわかりやすいコンテンツ
・日常の仕事や暮らしの中で気を付けるとよい耳寄り情報や、一般向け技術コラムを掲載
■HTMLの知識がなくてもサイトを更新できるCMSの導入
・コンテンツ運用だけでなくサイト運用全体の内製化に成功
■サイトリニューアル後の継続的なアフターフォロー(内製化支援)
・CMS操作勉強会の実施
・運用分科会(課題解消会議)の設置
今後の展開
中国電気保安協会様は、今後の大きな方針として「DX推進」を掲げており、各システムを順次更新し業務の見直しも進めておられます。今回のリニューアルはその一環として、ユーザー思考のデジタルマーケティングを実現するための基盤整備でもあります。お客さまの利便性とユーザー体験を向上させることでサービスの質を高め、お客さまとの永続的な信頼関係を築くことを目指しています。
今後もネットイヤーグループは、持続的かつ継続的な伴走を通じて、お客様に寄り添ったUXデザインの力で中国電気保安協会様のDX推進のご支援に努めてまいります。
お客様の声
リニューアル後のコーポレートサイトに対する反応は良好です。特にCMSの導入により、自部門の情報を迅速に更新できるようになったことで、サイトの更新作業の効率が向上し運用にかかるコストの削減も実現できました。また、サイト訪問者の増加や閲覧時間の増加なども確認されており、リニューアル後は利用が増加していることを実感しています。
コーポレートサイトは、現在ご契約のお客さまはもちろん、新規ご契約を検討いただいているお客さまとの大切な接点になり、新たなユーザー体験の向上に貢献していると感じています。当協会内では新しいプラットフォームにより部門間の情報共有が円滑化され、協会全体の一体感が更に強まっています。この変化は、従業員のモチベーション向上にもつながっており、これからの提供サービスの向上にもさらなる期待を抱かせるものとなっています。
競争の激しい市場環境において、差別化を図るためにもユーザー体験の向上は不可欠であると考えています。今回のプロジェクトは当協会の持続可能な成長を支える基盤を築くものであり、お客さまの生活基盤を支える社会的にも重要な役割を果たしていると考えています。
一般財団法人 中国電気保安協会
専務理事
DX推進本部長
山岡 博 様
<中国電気保安協会のみなさま>
プロジェクト情報
- クライアント
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一般財団法人 中国電気保安協会
業種:電気/保安
中国電気保安協会公式サイト
- プロジェクトメンバー
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PR:渡邉 隆二
略称について
PM:増田 淳
DR:木之下 美紅
DE:西 ひより
FE:伊藤 万依(LULL)
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