事例 伊藤忠エネクス株式会社

一気通貫のデジタルマーケティング戦略で、家庭用電力小売事業を支援
ネットイヤーグループは、伊藤忠エネクス株式会社(以下、伊藤忠エネクス)とともに、株式会社エネクスライフサービス(以下、エネクスライフサービス)が提供する「TERASELでんき」のデジタルマーケティング戦略を支援しました。家庭用電力のオンライン販売に向けて、コミュニケーションプランを設計。そのプランをもとに、マーケティングオートメーションツール「Salesforce Marketing Cloud」(以下、Marketing Cloud)を導入してシナリオを作りました。デジタルマーケティングの戦略立案からCRM導入・運用まで、一気通貫した支援で、TERASELでんき契約者増加を実現するためのパートナーとなっています。
クライアントが抱えていた課題
伊藤忠グループのエネルギー商社である伊藤忠エネクス。これまで電力小売事業ではBtoBをメインとしていましたが、電力自由化による競争の激化で注目したのがBtoCです。2020年4月から、グループ会社であるエネクスライフサービスより、家庭用に特化した電力サービス「TERASELでんき」の販売を開始。さらに同年10月からオンライン販売を開始することになり、以下の課題を抱えていました。
- TERASELでんきのオンライン販売での契約者を増やしたい。
- オンラインでストレスなく、申し込みができるようにしたい。
- 長く契約を継続してもらえるよう、フォローができるようにしたい。
- 契約者獲得と継続利用のために、Marketing Cloudを活用したい。
急務となったTERASELでんきデジタルマーケティング戦略のパートナーとしてエネクスライフサービスが選んだのが、全体の戦略立案からCRM導入・運用まで担うことができるネットイヤーグループです。
ネットイヤーグループの提案
TERASELでんきのオンライン販売拡大に向けて、ネットイヤーグループが提案したのが、以下の施策です。
サービス設計~コミュニケーションプラン
まずは、ターゲットとなる顧客のペルソナとカスタマージャーニーをつくり、ユーザーが電力会社を乗り換えるまでの行動を明確にしました。電気料金が気になるが行動していない層、新生活や引越し等で電力乗り換えを検討する層などに注目。電力比較サイトや広告等からTERASELでんきを認知して、商品理解→比較検討→申込→契約→利用に至るまでのカスタマージャーニーマップをもとに、コミュニケーションプランを作成しました。
さらに、サービス設計からMarketing Cloud担当者が参加。戦略立案~ウェブサイト構築~Marketing Cloud導入が分断されることがないよう、システム環境にも合致したコミュニケーションプランを策定しました。運用についても、具体的な業務や体制について支援しています。
Marketing Cloud構築
Marketing Cloud実装前に、カスタマージャーニーから新規契約と継続利用を促すコミュニケーション機会を創出し、Marketing Cloudの利用範囲を定めました。実装したシナリオは以下の3種です。
- 新規特典・キャンペーンメール
- オンラインでストレスなく、申し込みができるようにしたい。
- 申込フォローアップメール(料金試算)
- 開通後のフォローアップメール Cloudを活用したい。
契約情報や毎月の料金明細などが確認できる会員専用ページがあり、2種のフォローアップメールではそのページに誘導。そのページを活用して、契約者とのコミュニケーションが図れるようにしています。
また、契約者・継続利用者の増加に向けて、見込客のメールアドレスを獲得する施策も展開中です。
今後の課題
今後、Marketing Cloudでは、契約者の解約を防ぐシナリオを追加予定です。企画したシナリオを、伊藤忠エネクス自身でMarketing Cloudで実施できることを目指しトレーニングも実施中です。 また、TERASELでんき顧客を起点に、伊藤忠エネクスグループで展開しているコンシューマー向け商品とのクロスセルを狙い、Marketing Cloudでのさらなるビジネス展開を支援していきます。
プロジェクト情報
- クライアント
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伊藤忠エネクス株式会社
- プロジェクトメンバー
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AM:高橋 善彦
SC:飯尾 将史Salesforce Marketing Cloud
PM:内舘 町子
APM:鈴木 絢子
SE:松隈 翔大、平沼 孝義
SV:篠塚 良夫
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