事例 小田急電鉄株式会社

利用シーンに最適な画面設計と情報提供で、鉄道利用に寄り添うウェブサイトを構築

ネットイヤーグループは、小田急電鉄株式会社(以下、小田急電鉄)ウェブサイトのリニューアルプロジェクトを支援しました。スマートフォンとPC、それぞれのデバイスにあわせて、情報の優先度を変えて、画面を最適化。利用シーンに合わせた入り口や導線も設け、よりスムーズかつ便利に目的の情報にアクセスできるようにしました。
さらに、沿線エリアの特色をまとめたコンテンツや関連サイトへの導線を配置。休日利用や沿線エリアへの引っ越しを検討するユーザーに向け、暮らしやすい小田急沿線エリアの魅力を伝えています。

クライアントが抱えていた課題

2017年4月に開業90周年を迎え、2018年3月には、構想から半世紀にわたる複々線化工事を完成させた小田急電鉄。混雑緩和や所要時間の短縮など、抜本的な輸送サービスの改善を着々と進めると同時に、沿線エリアのさらなる活性化を図っています。こうした事業計画にあわせ、リニューアルが必須となっていたのがウェブサイトです。

  • スマホやタブレットにあわせたレスポンシブ対応はもちろん、ユーザーのニーズや利用シーンにあわせて、より利便性を向上させたい。
  • コミュニケーションの接点を増やし、沿線エリアの魅力を伝えたい。
  • 小田急電鉄サイトを、小田急グループのハブサイトとして位置づけたい。
  • 分散して実装されていたCMS(Contents Management System)を集約し、運用負荷を減らしたい。

こうした課題解決に向けて、選ばれたのがネットイヤーグループです。2017年3月、小田急電鉄は、コンペを実施しネットイヤーグループを選択。ユーザー体験に沿った提案、これまでの鉄道サイトにはない先進的なデザイン、大手企業のコンサルティング実績が高く評価されました。

ネットイヤーグループの提案

目指すのは、一人ひとりに最適な「パーソナル・ハブステーション」

まずは、ターゲットとするユーザーを整理したうえで、ヒューリスティック調査を実施。「目的の情報を取得しづらい」「魅力ある情報を提供できていない」など、旧ウェブサイトの問題点を明らかにしました。
新ウェブサイトのリニューアルコンセプトは、「パーソナル・ハブステーション」。ユーザー一人ひとりに最適な情報を、実際に利用する鉄道情報(駅)を起点に発信し、小田急電鉄利用のハブとして機能するサイトを目指します。
複々線の完成による大幅なダイヤ改正前に公開することが不可欠である中、都度進行状況と後続フェーズを見直し、大型リニューアルのプロジェクトをマネージメントしました。

利用シーンにあわせて、情報に素早くアクセス。より便利に

移動の直前や移動中に利用するユーザーが多いことから、スマートフォンで見やすいレスポンシブウェブデザインを採用。さらに、利用シーンやニーズを考慮し、スマホとPC、それぞれで表示される情報の優先度を変更しました。例えば、各駅のページを見ると、スマホでは「直近の時刻表」がより上位に表示されるようになっています。
もちろん、必要な情報やページに素早くアクセスできるよう、画面遷移・クリック数の削減を考慮。利用シーンに合わせ、「通勤・通学でご利用」「小さなお子さまと一緒」「バリアフリー設備をご利用」「小田急沿線に住む」という4つの入り口を設定しました。

沿線エリアの魅力を伝え、ユーザー体験の向上を図る

利便性の向上と共に、リニューアルのポイントにしたのが、沿線エリアの魅力を伝える付加価値情報の提供です。旧サイトでは、階層の深いページに分散していた沿線エリア情報を整理。「小田急沿線に住む」と「沿線お出かけ情報」を入り口に、沿線エリアへの引っ越しを検討するユーザー、休日の観光で小田急線に乗るユーザー、それぞれの体験を向上させ、態度変容を図ります。

WebRelease2にCMSを集約し、運用負荷を大幅に削減

分散して実装されていたCMSについては、小田急電鉄がCMSに求める機能を詳細に確認し、そのすべてを網羅するWebRelease2を導入。

  • エディタ機能と直感的なUIで、簡単に操作できる。
  • 編集中のページのリビジョン保存、過去のリビジョンの再公開、公開履歴の記録など、ページのリビジョン管理が自在にできる。
  • セキュリティが強固で、社外環境からも安全にアクセスできる。
  • 記事ごとに公開・非公開のタイマーを設定できる。
  • 参考にしたい過去記事の複製や検索が簡単にでき、共通パーツも一括で管理できる。
  • 権限を設定することによって、担当部署それぞれでコンテンツの更新ができる。

こうしたWebRelease2の特徴を活かすことによって、公開後の運用も一気に効率化しています。

今後の展開

より利便性の高いサイトになるよう、さらなるパーソナライズ機能を提案。また、新ウェブサイトの利用状況、サイトに対するユーザーの声を集め、サイトコンセプトである「パーソナル・ハブステーション」の完成形を目指します。

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クライアント

小田急電鉄株式会社

業種 : 陸運業
小田急電鉄公式サイト

プロジェクトメンバー
PR:伊集院 輝一
PM:神谷 祐子
DR:小沢 郁恵、安山 亜樹、須田 英彦、鈴木 麻美
SV:松倉 健喜、大西 健太郎
DE:金 成奎
ADE:網村 美里、保田 友菜、小沢 幸希子
SE:粟野 和弥
HT:守田 旭、大塚 さくら

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