事例 坂善商事株式会社

1to1コミュニケーションを実現し、売上アップとコスト削減を支援

ネットイヤーグループは、坂善商事株式会社(以下、坂善商事)のデジタルマーケティングを支援し、お客さまとのコミュニケーションの最適化を図りました。マーケティングオートメーションツール「Salesforce Marketing Cloud」(以下、Marketing Cloud)導入によって、まずはLINEによる1to1メッセージのシナリオを設定。ダイレクトメール主体のコミュニケーションから、お客さまに寄り添ったコミュニケーションへシフトチェンジすることで、大幅な販促コストの削減と売上アップを目指しています。

クライアントが抱えていた課題

大きいサイズの紳士服をメインに成長を遂げ、婦人服、洋品、雑貨、インポートなど、総合衣料販売業として、首都圏で30店舗以上を展開する「洋服のサカゼン」坂善商事。
従来のお客さまとのコミュニケーションは、1通あたり70円の費用がかかる郵便のダイレクトメールが主流でした。

  • 年500万通DMを郵送し、約3.3億円もかかる過大なコストを抑えたい。
  • すべてのお客さまに同一のメッセージを送っているが、お客さまの属性や買い物履歴に合わせたメッセージを送りたい。
  • イベント実施など、会社都合のタイミングではなく、お客さまにとって心地よいタイミングでコミュニケーションをとりたい。
  • DMの効果がどのくらいあったのか、わかりにくい。反響率をわかるようにして、効果も高めたい。
  • 各店舗がLINE@で配信していたセール案内を、本社が集約し、適切に管理したい。

こうした課題を抱えていた坂善商事が、お客さまとのコミュニケーションチャネルの最適化実現に向けて選んだのが、Marketing Cloudとネットイヤーグループです。2017年5月、坂善商事は、4社参加のコンペからネットイヤーグループを選択。ネットイヤーグループのMarketing Cloud導入実績、アパレル企業のコンサルティング実績、お客さま体験に立ったシナリオ提案を高く評価しています。

ネットイヤーグループの提案

お客さまが利用しやすいチャネルで、ほしい情報をほしいタイミングで受け取れるようにするには、どうすべきか。ネットイヤーグループが提案したのが、Marketing Cloudを通じた、LINE、メール、Webサイトレコメンド、カスタマーマッチ広告です。
なお、こうしたコミュニケーション最適化の施策により、年間6,000万円以上のコスト削減、200万以上のメッセージの発送増を見込んでいます。

購入履歴に合わせたコーディネート提案もLINEでできる

提案の中から、まず進めたのが、LINEでの1to1メッセージ送信のプラットフォームの構築と、シナリオの実装です。坂善商事は、LINEのビジネスコネクトを活用し、従来からの会員とLINEで友だち登録してくれたユーザーを紐付しています。実装したシナリオは、次の4種となります。

■登録後フォロー

友だち登録から2週間経っても会員情報と紐付け(コネクト)しないお客さまには、会員登録/コネクトのリマインドを送ります。さらに30日経っても、コネクトしないお客さまには、生年月日だけでも登録してもらえるよう、自動応答メッセージを設定。LINE上でメッセージを返信してもらうだけで生年月日が登録できるようにしました。これによって、バースデー割引券をより多くのお客さまに配信できるようにしています。

■バースデー割引券

誕生日7日前にバースデークーポンのLINEメッセージを配信。Webマイページ上で1ヶ月有効のバースデー割引券を配布します。

■店舗別セール告知

直近1 ヶ月以内に店舗購入履歴の無いお客さまに、店舗別セールの告知をLINEにて行います。全店舗一斉配信ではなく、お客さまの購入履歴や登録店舗に合わせて、最適な店舗からセール情報が届きます。

■Thank you&コーディネート提案

店舗で購入されたお客さまには、お礼のメッセージと合わせてコーディネート提案のメッセージを送信。購入アイテムと組み合わせできるアイテムを見つけられるよう、ECサイトの商品カテゴリページを紹介しています。
例えば、カジュアルジャケットを購入したお客さまには、カジュアルパンツやシャツの商品カテゴリページを紹介。店舗で購入したお客さまにもECをご利用いただけるよう、ECサイトへの訪問を促しています。

大量のデータはトレジャーデータで一元管理し、Marketing Cloudと連携

店舗のPOSデータ、ECのデータ、お客さま情報、売上情報など、社内に散在していたお客さま情報や売上情報などの各種データは、カスタマーデータプラットフォーム「トレジャーデータ」で一元管理することにしました。
データ登録が非常に柔軟である、事前の設計が不要で即時にデータを溜められる、Marketing Cloudとシームレスに連携できる……といった特長があることから、坂善商事が「トレジャーデータ」を選択しました。

今後の展開

坂善商事からは、「Marketing Cloudを活用して、メール・LINE・モバイルアプリ・SNSなど、すべてのチャネルで最適なコミュニケーションを実現したい」という要望があがっています。
既に決まっているシナリオは次々と実装。それと並行して、カスタマージャーニーマップを作成し、あるべきコミュニケーションは何か考えた上で、シナリオの追加・改善を提案する予定です。
今後もネットイヤーグループは、坂善商事とお客さまのコミュニケーションの最適化およびデジタルマーケティングを支援していきます。

プロジェクト情報

クライアント

坂善商事株式会社

業種 : 紳士服(メンズファッション・メンズカジュアル)、婦人服、洋品、雑貨、インポート、総合衣料販売
洋服のサカゼンコーポレートサイト
プロジェクトメンバー
AM:野呂哲也
PL:清水聡子
TC:中島直樹
TA:清水聡子
TD:浜山麗華
SE:生形皓志 、金東輝

略称について
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